慶応幼稚舎 願書 書き方は「福翁自伝」を読み込むこと
慶応幼稚舎の願書の書き方をマスターする前にかならず
準備しておきたい、「福翁自伝」をしっかり読みこなしておく
事にあります。
「お子様を育てるにあたって「福翁自伝」を読んで感じるところをお書き下さい」
といった項目が5年ほど前から登場しました。
約450文字程度でまとめるというものなのですが、これが
願書をお書きになる上で一番のネックになっていることはまちがい
ないと思います。
福翁自伝は単なる福澤諭吉の自伝にあらず!
福翁自伝は福澤諭吉の自伝であるという理解はそれで正しい訳ですし、
その伝記の中から福澤諭吉の考える子育てや教育のあり方をしっかり
身に付けることはそれで大切なことだと思います。
ただし、ただそれだけでないこともまた事実です。
慶應大阪シティキャンパスには、福澤諭吉センター講座という講座を設けて
おり、「福翁自伝の読み方」について講義を行ったことがあるようです。
そこには、
「福翁自伝」は近代日本における自伝文学の傑作の一つとされています。最近でも
「新日本古典文学大系 明治論」の一冊として岩波書店から刊行されており、それが
文学と考えられていることがわかります。しかし「福翁自伝」は文学としての意味を
有するだけでなく、幕末から明治という激動の時代を生きた福澤諭吉の歴史の証言と
言える面もあります」
https://www.korc.keio.ac.jp/lecture/course_list.php?series=24より引用
という記載がされています。
つまり、今からおよそ150年前の世界がどういった世界であり、その中でどのよう
に福沢諭吉が生きていったのかということを知らしめる書でもあると言えます。
逆をいえば、物があふれるこの時代とは全く正反対の世の中であり、また、
行き先が不透明である混沌とした時代という意味においてはある意味おなじ
この時代に、慶応幼稚舎の受験を考えるご父兄がどのような子育てを
考え、また、福沢諭吉の考えにどこまで共感できるかどうか?を問いている
のがこの設問であると思います。
とにかく、読み込むこと!
最近は現代語訳にも、漫画になっているものもありますので、とにかく
慶應幼稚舎を受験されるなら、まずは「福翁自伝」を手に入れて、何度も読み返して下さい。
そして、その中で、まずは、書の中に書かれていることで、とても印象深く思ったことを
すべて羅列してみてください。
その中から、自分のお子さんが普段の生活の中から「この部分が、お子さん
あるいは、子育てと合致している」と思えることを探してみることが
大切と思います。
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